ボルドーの白、右岸、左岸と全体を味わう絶好の機会でした。
2種類味わったボルドー白はソービニヨンブランにセミヨンがブレンドされていることで、新鮮なアプリコットなどの爽やかなフルーツ感がソービニヨンブランらしさに加わり、2種類が似たワインスタイルをもっていることを確認しました。
赤はまず右岸の2006シャトー・ピュイゲローはメルローやカベルネフランの明るく華やかな印象で滑らかなバランスのよいミディアムボディ。2010フルール・ド・ジャン・ゲイ・リゼルブは独特の納屋臭で好き嫌いが分かれました。
左岸に移って、2011シャトー・ド・ペズはまだ若いのでタンニンが強く感じられたがベリー、フルーツ、スパイスも豊富でもう少し時間をおいて堪能したい。2008 カントナックブラウンはペズと比べると「飲み頃」が大切と実感された。丁度良い熟成感、全体がまとまっていた。
2007 ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドは熟成の楽しみと、その他のワインとのグレードの違いをしっかりと感じさせられるワインでした。ベリーやフルーツが湿った腐葉土、タバコ、古木のような感じがまったりと交わり、しっかりした酸と滑らかになったタンニンが支えるエレガントなワイン。なによりも印象的だったのが心地よく品のあるアフターの長さでした。
比較にしたデイリーワインの2011 バロン・ド・ロートシルト プライベートリザーブとではあまりに明快な違いでした。リリー会では家庭の食卓ワインも大事なテーマとしているので、ワインを飲むシチュエーションに応じてワインを選択できるようになるのも目的の一つですから、色々なボルドーを比較することは役立つ経験ではなかったでしょうか。
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