2015年2月18日水曜日

チリ・アルゼンチン特集

2月は南米特集としてチリ・アルゼンチンを行いました。アルゼンチンでは芳香のあるトロンテス、まろやかなトロピカルな香りと味わいのアラモスシャルドネを味わいました。

アルゼンチンといえば、赤ではマルベックですので、2012 カテナサパタのマルベックとポールホブスがメンドーサで作る2012 ヴィーニャ コポスフェリーノ マルベックを飲み比べました。それぞれが若いので野ばらや完熟プルーンなどの香りと味わいが丸くボリューム感を出していました。カテナの方は地方色たっぷり、一方のコポスの方はやや細身で酸が長くアフターに続く現代的なスタイルでした。

チリのワインでは、今回は特に徹底的なビオ栽培から醸造までの2011 ティパウメ ビオ・オーガニック プレミアムと 2007  アンティアル プレミアムを飲み比べました。

ティパウメは乾燥ハーブ、野ばら、土の印象が香りと味わいにあって、いかにも丁寧に手作りされたワインであることが感じられるワインでした。セパージュがカベルネソービニヨン60%、カルメネール30%、ラクリマクリスティ3%、ヴィオニエ2%と面白いブレンドですが、フィールドブレンドらしい継ぎ目のない各種のブドウが一体感をもってまとまっていました。アフターにヴィオニエの芳香がチラッと感じられ、エレガントな酸をともなったタンニンは滑らかに長き、飲み疲れない、そして手間暇かけた土壌ややさしい醸造が感じられるワインでした。

アンティヤルはカベルネのタンニンをカルメネールのまろやかさが包み込み、シラーの熟したぶどうが感じられるワインでチリの素敵なモダンタイプのワインでした。ティパウメに比べると現代的な感じで、手作りのワインでありながらモダンな味わいで現代に伝統をつなぐワインでした。