2013年6月25日火曜日

ドイツ、オーストリア特集

梅雨に入り胃腸にやさしい白、オーストリア、ドイツ、ハンガリー特集でした。

オーストリアのツァーヘル・ゲミシュター・サッツ・ゼクトはこの時期の若梅のような香りに爽やかな酸とミネラル感で雨のうっとうしさを払拭しました。続いてはモーゼル、ミューレンホフの2011 ヴェレナー・ゾンネンウーア・リースリング・カビネットでやさしい甘さがモーゼルらしい。続いてラインガウのクロスター・エーバーバッハのシュタインベルガー リースリングはミネラル、長く続く切れ味のよい酸、花の香りなどラインガウらしさいっぱい。どちらもアルコール度が10度前後でうっとうしい季節の弱った胃にも抵抗ない飲み心地。ドイツの赤は2009アスマンホイザー・ヘレンベルグ・シュペートブルグンダー・シュペットレーゼ。若々しく軽やかな赤。やや力強さや果実味に欠けるが北緯50度あたりの緯度から考えると当然でもある。全体的な大きさはないものの赤ベリー系の小ざっぱりした印象で特に欠点でもない。ポテトグラタンに相性ぴったりだった。

オーストリアは2010エメリッヒ・クノールのグリューナー・フェルトリナー・シュッド・スマラクト。一般的いなグリューナーフェルトリナーが緑の爽やかさが特徴であるのに、このワインは温かみのあるまろやかな厚みに西洋ナシのような香りにとげとげしさのないしっかりとした酸が長く続く逸品でゆっくりとワインだけでも満喫できる。

ハンガリーからは2010トカイ フルミントと2005トカイ アスー6プットニュス。フルミントはさっぱりとした酸にやや苦味を含んだ後味で甲州のような印象。デザートワインはオレンジがかった色合いで、ピールオレンジやアプリコットの味がたっぷりの酸を伴った甘さで幸せな気分に浸してくれました。