2014年11月23日日曜日

ボルドー特集

ボルドーの白、右岸、左岸と全体を味わう絶好の機会でした。

2種類味わったボルドー白はソービニヨンブランにセミヨンがブレンドされていることで、新鮮なアプリコットなどの爽やかなフルーツ感がソービニヨンブランらしさに加わり、2種類が似たワインスタイルをもっていることを確認しました。

赤はまず右岸の2006シャトー・ピュイゲローはメルローやカベルネフランの明るく華やかな印象で滑らかなバランスのよいミディアムボディ。2010フルール・ド・ジャン・ゲイ・リゼルブは独特の納屋臭で好き嫌いが分かれました。

左岸に移って、2011シャトー・ド・ペズはまだ若いのでタンニンが強く感じられたがベリー、フルーツ、スパイスも豊富でもう少し時間をおいて堪能したい。2008 カントナックブラウンはペズと比べると「飲み頃」が大切と実感された。丁度良い熟成感、全体がまとまっていた。 

2007 ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドは熟成の楽しみと、その他のワインとのグレードの違いをしっかりと感じさせられるワインでした。ベリーやフルーツが湿った腐葉土、タバコ、古木のような感じがまったりと交わり、しっかりした酸と滑らかになったタンニンが支えるエレガントなワイン。なによりも印象的だったのが心地よく品のあるアフターの長さでした。

比較にしたデイリーワインの2011 バロン・ド・ロートシルト プライベートリザーブとではあまりに明快な違いでした。リリー会では家庭の食卓ワインも大事なテーマとしているので、ワインを飲むシチュエーションに応じてワインを選択できるようになるのも目的の一つですから、色々なボルドーを比較することは役立つ経験ではなかったでしょうか。

2014年11月1日土曜日

ブルゴーニュ特集

秋も深まって赤ワインがおいしく感じられる季節で、10月はブルゴーニュでした。

スタートはポール・ショレのクレマン・ド・ブルゴーニュ。シャルドネだけのブラン・ド・ブランは白い花の香りや金柑の味わいをもつフレッシュな泡。
続いて、2010ヴァンサン・ジラルダン ブルゴーニュブラン、2010ジョセフ・フェブレ マコンヴィラージュの爽やかさとコクのある白ワインを飲み比べました。

赤にうつって、2010フェブレ コート・ド・ボーヌ ヴィラージュは軽めの赤でチェリーの愛らしい味わい、2005 モアラー・グリヴォ ヴォーヌロマネ プリミエクリュ オーマルコンソールは深いルビー色でブルーベリー、カシスなどの香りに熟成を感じさせる心地よい腐葉土とソテーしたキノコのような湿った味わいにスパイス感が伴ってふくらみのある果実に酸と熟成感が加わり、細かいタンニンがなめらかになってバランスよい飲み頃。

2009 ドメーヌ・ロベール・シェヴィヨンのニュイサンジョルジュ プレミエクリュ レ・シェニョはしっかりとした果実の香りと熟した赤いベリーや野いちごなどの味わいが力強く、酸とミネラル感を伴ってサンジョルジュらしい皆に愛されるキャラクター満開。 2002 ルー・デュモン レアセレクション ヴォルネイはその前の2本とくらべると、レンガ色のニュアンスを示す淡めの色で熟成が進んでいることはすぐわかる。香りは干しアンズや紅茶のニュアンス、味わいは色が示すように軽快でタンニンより酸が主体のアフターでやや峠を越した感がある。

ブルゴーニュのピノノアールの生産場所、生産者、ヴィンテジなどの違いを比較しました。