2014年8月28日木曜日

2014年7月 ドイツ、中欧 など

30度を軽く超えてしまうような東京では、夏のワインは白がおいしい。2011 クロスターエーバーバッハのラインガウ ゼクトはリースリングの発泡酒ですが辛口キリリでスタートにぴったり。2011 ピースポーター ゴルドトロッフェンはアルコール度も9度でモーゼルらしい中甘口で胃にやさしい。次にハンガリーの2011 トカイフルミントは梨のような香りに心地よい苦みが交じって口をリセットしてくれました。

次は2011 クノール グリューナーフェルトリーナー クロイトレスは骨格がしっかりしていてフルーツ感、酸味がしっかりした深さと厚みを感じるとてもおいしいオーストリア白。

赤は2010 ヤルデン カベルネソービニヨン。イスラエルの北部ゴラン高原のワインですが、近代的なニューワールド的なワイン。ここから普段飲むことが少ないグルジアの2011 キンズマラウリ タマダ。野性的な香りと味わいで個性的。2010 ポステュップはクロアチアのプラヴィッツマリを使用したワインで、カリフォルニアのジンファンデルのルーツのようなワインですが、こちらも野性的な日常ワインの雰囲気。ワインとして確立している優良ジンファンデルに先を越された感じは拭えない。

最後は2006 サンタサラ プリヴァットというブルガリアのワイン。これは現地で買ってきて飛行機で運び我家のセラーで保存していたので、状態が非常によくワイン発生地でもあるトラキアヴァレーのワインに近代的なワインメイキングが応用されて飲み頃の熟成も加わり、ワインのルーツ、変遷、進化が感じられました。