2011年11月18日金曜日

ブルゴーニュ

今回はブルゴーニュのブラインドをしました。初めてのブランドの人もいたので簡単なところで、一番古いのはどれか?何年ごろのヴィンテジと思うか?、どれか好きか?その理由は?どれか一番高いだろうか?などの遊び要素を含めつつも真剣にワインに接しました。

一番古いのは色合いの違いから1995のルロアのブルゴーニュルージュで、これはほとんどの人が正解しました。すでにレンガ色のニュアンスがエッジに現れ、紅茶のような香りや繊細な味わいで熟成は明白でした。好きなワインについては意見が割れましたが一番人気は4番目の2000ルロアでした。バランスの良さ、わずかなナッツや紅茶、ドライアプリコットにしっかした酸味、枯れたタンニンなど、飲み疲れないワインとなっていました。意外なところでは、ラ・プスドールの2009ポマール プルミエクリュ レ・ジャロリエールが安価と思った人が多かったことでした。1万円を出してもちょっとしかおつりがこないワインでしたが、ヴィンテジが新しすぎて紫色のニュアンスをもった濃い色合い、黒ラズベリー、野イチゴ、樽、タンニンなどの各の要素の主張が強く、これらが統合されるにはもう少し時間がほしい(今は早く飲みすぎ)という感じでしたが、それぞれのパーツの品質は高く「なるほど」でした。

2011年6月16日木曜日

ローヌ特集

 6月15日ローヌ特集では主に北部を中心にしたワインを飲み比べました。初めてブラインドもクイズ形式で楽しくも真剣に違いを見ました。ギガルのトップラインのコンドリュー ラ・ドリアーヌをニューワールドから唯一参加したニュージーランドのザラ(ヴィオニエ)を質問(1) 品種は同じか? それは何か? (2)どちらが個人的に好きか? (3)ワインの価格としてはどちらが高いと思うか? でした。品種が同じと思う人が圧倒的でしたが、好みの問題となると意外にもザラの人気が高かった。 どちらのワインが高価かというのも75%の人がラ・ドリアーヌと答え、おおむね予想通りの結果でした。 今回は白ワインで1万以上するラ・ドリアーヌに同じギガルの2000円程度のコート・デュ・ローヌブラン、そしてコンドリューと同じコンセプトで作っているザラの嗜好やワインの価格比較などを学ぶという面白い一場面もありました。

また、ギガルの2001コート・ロティ アンピュイはニューワールドとは違うフルーツ圧倒だけでないバランスの良さや土の感じ、暖かでありながら確かな酸味などがお手本らしい熟成を見せて素晴らしい味わいでした。 アラン・グライヨのクローズ・エルミタージュもやや軽めの印象だったがシラーの別の一面を見せつつバランスを保って食事によく合うワインでした。

今回はほぼ全員の参加で和やかで活発な盛会でした。







 



























2011年5月23日月曜日

ニュージーランド特集

セントクレアのソービニヨンブランバブルズ、南島マールボロと北島ホークスベイのソービニヨンブランの味わいの違い。マーチンボロのマードックジェームスのブルーロックとフラグシップのフレージャーの飲み比べ。ホークスベイのテマタのコルレーンとアワテアの飲み比べなど同じワイナリーのトップワインと同じヴィンテジの同じ品種のものを飲み比べた。また、マーチンボロ地区の2008マードックジェームスのピノノアールと熟成したセントラルオタゴの2000カリックのピノノアールとの比較。

同じ品種の場所の違い、同じワイナリーの等級のワイン品質の違い、最新リリースと10年たったものとの比較など、学習ならではの面白い体験でした。

これらのワイナリーは3月に訪問してブドウ畑の観察、セラーでのセラーラインナップのテイスティングなどを経験しているので臨場感が伝えられたらなにより。

2011年4月18日月曜日

2011年4月17日 花見会


たづくりが計画停電で夜間使用が停止されているために、3月はお休みとなりました。

4月もひきつづき「たづくり」が使えないので、急きょ我家にて花見を兼ねた4月のリリー会を行いました。通常の夜間とちがって日曜日の昼間という設定で散りかけた桜をみつつ、花見を楽しむワインを選びました。


花見といえばロゼですが、今回はワイナリーや畑を良く知っているシュグの2006ルージュ・ド・ノワール。カーネロスでも一番西側の斜面は常に太平洋からの寒い風が吹いていて、ブドウの木が一方に向けて曲がってしまっているよう場所にある小さなワイナリーですが、ピノやシャルドネ、スパークリングはコストパフォーマンスに優れた秀逸なものを出しています。良いピノはホスピス・オブ・ソノマなどで居並ぶ有名どころとも十分競合する勝負ができる良いワインです。今回はそれを使ったスパークリングで、色合いはやや赤めで味わいはやや単層的ですが見た目の豊かな泡の細かさと酸が素晴らしい。


今回は食事も用意したので、それぞれに合うようなマリアージュも家ならではの設定で、辛口の2009ルバイヤート甲州シュールリーには日本の味、中甘口のラインガウのロバート・ヴァイルのリースリングには毎回おいしいパンを焼いて参加してくれる西村さんのパンに蜂蜜添え、マルゴーの2003シャトー・ドーザックやエレガント系のナパのストーリーブックの2007ジンファンデルにはクリーム系のチキン、オーストラリアの2003ジェフ・メリルのシラーズにはトマト系のしっかりした牛肉ラザーニャなど、それぞれの個性を楽しむことができました。


2001セブン・ライアン ピノノアールはロシアンリヴァーからのもので、約10年を経てやや褐色のニュアンスが加わったものの輝きを保った色合いに、なめし皮やココア、腐葉土の香りが加わり美しく枯れたワインとなり、そのままで楽しみたいワインとなっていた。




2011年2月22日火曜日

チリ、アルゼンチン特集 (2011年2月)

南米ワインとして、チリ・アルゼンチンワインの特集でした。寒い冬の日に家庭でおいしく飲めるワインを前提にチリとアルゼンチンの個性を持ちつつ、価値あるワインを試しました。ミゲル・トーレスのピノノアールスパークリングはまさしくピンホールのような細かい泡とボディが特徴で費用効果の高いワイン。レイダのソービニヨンブランもピュイに近く、なおかつ新世界のスタイルでこれも強すぎる個性がなく食事やアペタイザーにぴったり。トロンテスはアルゼンチン固有の香り高い個性が女性に人気でした。

赤ワインではトラピチェのマルベックは教科書のような仕上がりで、濃い色合い、柔らかいタンニンとジュージーさで楽しさいっぱい。渋みが少ないところが日本の甘い味付けの肉料理や中華にぴったりだろう。スサーナ・バルボ・プリオーソはかなり本格的なボルドータイプで果実味の厚みとタンニン、樽感は飲みごたえあり。熟成させて飲みたい。エラスリスのカベルネソービニヨンは樽感と土っぽさが感じられるチリらしいカベルネワイン。アパルタグアのエンヴェロ・カルメネールはメルローよりもっとミネラル、土の感じや樽感が強くでていた。 ちなみに、家でアパルタグアのカベルネソービニヨンを開けたら、初日はタンニンが圧倒的だったが次第に果実味を失わずタンニンがまろやかになり、1週間近くも次第においしくなっていったのは特筆でした。

アンティヤルは完全ビオ栽培らしく果実本来が持つ力が感じられ、フルーツ味、タンニン、酸、樽感のバランスがとれてワインとしての凝縮感が秀逸でした。

2011年1月24日月曜日

スペインワイン 2011年新年会

2011年のリリー会はスペインワイン特集で始まりました。今年で3年目に入るリリー会もますます盛況で、ほぼ全員の参加でにぎやかな新年会となりました。ワインのラインナップはスペイン各地のワインにシェリーも加わり、ベネシアンドール競技会優勝者の向井さんを迎えてのサービスデモもあり新年会にふさわしい演出でした。

エメリオルスタウ・アルマセニスタのフィノは爽やかさと心地よい味わいで、あらためてシェリーを見直す機会ともなりました。サンティアゴ・ルイス・ブランコはスペインらしさに厚みのある味わい、マルケス・デ・ムリエタは上品なテンプラニーニョの香りとベルベットのような柔らかで深みのある味わいやエレガントなフィニッシュが申し分なし。

これらのワインに合せたつまみの数々には、マンチェゴチーズのジャム添え、オリーブ、魚介類のマリネ、バレンシアオレンジを使ったポーク煮などなどが並びワインと食を満足させる時間でした。