2013年3月1日金曜日

プレミアムチリ

ボルドースタイルのプレミアムチリワインを、ボルドーワインとブラインドで当ててみる試みでした。5本のうちの2本がボルドー、2本がチリを代表する2010 アルマビーヴァ、そしてチリのガレージプレミアムである2008 ラフケン、そして一般的なチリらしい2本である2011カミノレアル のカルメネール、カベルネの2010 クロアンティーノがまじりました。ボルドーは2010 ダマイヤック、2004 ペイラボです。皆さんがとても真剣に利き比べをして静かな15分でした。ヴィンテジの違いでペイラボはほとんどの方が色だけで正解しました。その後はヴィンテジがほぼ同一なので、個人の好みも加わり、やや混戦でした。

全部で6本を仕分けする?というかなり難しいお題であり、また、チリのなかでは値段が数倍も違うワインはどこが違うのか、エレガンスとは何かなど、また、新しいワインと熟成ワインの違い、新世界と旧世界のスタイルの違いなど、注目点が多く、しばらくぶりのブラインドで、しかも数が多いので大変でしたが、とても勉強になったと大好評でした。

ブラインドの後でボトルを公表してから、さらに飲み直すことで、解説が理解できたという面もあり、知識と実践が納得できた場面も多く、またこのような機会を少しづつ増やしたいと思いました。

アルマヴィーヴァはなめらかでやさしいエレガンスとアフターの長さで好みが多く、ラフケンは果実味、力強さ、しっかりしたタンニンや酸、そしてちょっとキャラメルのニュアンスもあり、高級ボルドーのような感触でとても良かった。ダマイヤックはまだ早すぎて樽やワインのコンポーネントが落ち着いてなくもう少しだけ時間が欲しい。ボルドーとプレミアムチリでは、土や灌木、木の根などののニュアンスがボルドーに多く、チリとボルドーの違いが出ていた。