2011年4月18日月曜日

2011年4月17日 花見会


たづくりが計画停電で夜間使用が停止されているために、3月はお休みとなりました。

4月もひきつづき「たづくり」が使えないので、急きょ我家にて花見を兼ねた4月のリリー会を行いました。通常の夜間とちがって日曜日の昼間という設定で散りかけた桜をみつつ、花見を楽しむワインを選びました。


花見といえばロゼですが、今回はワイナリーや畑を良く知っているシュグの2006ルージュ・ド・ノワール。カーネロスでも一番西側の斜面は常に太平洋からの寒い風が吹いていて、ブドウの木が一方に向けて曲がってしまっているよう場所にある小さなワイナリーですが、ピノやシャルドネ、スパークリングはコストパフォーマンスに優れた秀逸なものを出しています。良いピノはホスピス・オブ・ソノマなどで居並ぶ有名どころとも十分競合する勝負ができる良いワインです。今回はそれを使ったスパークリングで、色合いはやや赤めで味わいはやや単層的ですが見た目の豊かな泡の細かさと酸が素晴らしい。


今回は食事も用意したので、それぞれに合うようなマリアージュも家ならではの設定で、辛口の2009ルバイヤート甲州シュールリーには日本の味、中甘口のラインガウのロバート・ヴァイルのリースリングには毎回おいしいパンを焼いて参加してくれる西村さんのパンに蜂蜜添え、マルゴーの2003シャトー・ドーザックやエレガント系のナパのストーリーブックの2007ジンファンデルにはクリーム系のチキン、オーストラリアの2003ジェフ・メリルのシラーズにはトマト系のしっかりした牛肉ラザーニャなど、それぞれの個性を楽しむことができました。


2001セブン・ライアン ピノノアールはロシアンリヴァーからのもので、約10年を経てやや褐色のニュアンスが加わったものの輝きを保った色合いに、なめし皮やココア、腐葉土の香りが加わり美しく枯れたワインとなり、そのままで楽しみたいワインとなっていた。