2013年4月6日土曜日

アルザス、南西特集

 アルザス リースリング (2010 ドメーヌ・ワインバック グランクリュ シュロスベルグ)をチリとドイツのリースリングと飲み比べしました。生産地、価格帯、スタイルなどが非常に明確に異なり、それぞれが個性的でした。シュロスベルグは選果された香り高い果実や複雑な厚みがエレガントで長くつづく酸味とともに、一口でその品格がわかる美味しいワインです。ドイツはライガウの2011ロバート・ヴァイル カビネットでもやや甘口のニュアンス、チリの 2010メリ リースリングはフレッシュさが特徴であり料理や使用目的がそれぞれ理解されました。

カオール(2009シャトー・デュ・セードル)、ベルジュラック(2002 シャトー・テュール・デ・ジョンドル ムーラン・デ・ダーム)はソフトなタンニをもつと黒い果実や木の根のような味わいでカジュアルな雰囲気を持ちつつもオールドワールド特有の古典的な味わいで面白いものでした。 シャトー・ド・クーレーヌの2009シノンは有機臭がたっぷりで好みがわかれるところでした。

最後のお楽しみは2006 ソーシアックで貴腐香りはかすかで、遅摘みの爽やかな甘さとほどよい酸味で一息つく場面でした。