2011年2月22日火曜日

チリ、アルゼンチン特集 (2011年2月)

南米ワインとして、チリ・アルゼンチンワインの特集でした。寒い冬の日に家庭でおいしく飲めるワインを前提にチリとアルゼンチンの個性を持ちつつ、価値あるワインを試しました。ミゲル・トーレスのピノノアールスパークリングはまさしくピンホールのような細かい泡とボディが特徴で費用効果の高いワイン。レイダのソービニヨンブランもピュイに近く、なおかつ新世界のスタイルでこれも強すぎる個性がなく食事やアペタイザーにぴったり。トロンテスはアルゼンチン固有の香り高い個性が女性に人気でした。

赤ワインではトラピチェのマルベックは教科書のような仕上がりで、濃い色合い、柔らかいタンニンとジュージーさで楽しさいっぱい。渋みが少ないところが日本の甘い味付けの肉料理や中華にぴったりだろう。スサーナ・バルボ・プリオーソはかなり本格的なボルドータイプで果実味の厚みとタンニン、樽感は飲みごたえあり。熟成させて飲みたい。エラスリスのカベルネソービニヨンは樽感と土っぽさが感じられるチリらしいカベルネワイン。アパルタグアのエンヴェロ・カルメネールはメルローよりもっとミネラル、土の感じや樽感が強くでていた。 ちなみに、家でアパルタグアのカベルネソービニヨンを開けたら、初日はタンニンが圧倒的だったが次第に果実味を失わずタンニンがまろやかになり、1週間近くも次第においしくなっていったのは特筆でした。

アンティヤルは完全ビオ栽培らしく果実本来が持つ力が感じられ、フルーツ味、タンニン、酸、樽感のバランスがとれてワインとしての凝縮感が秀逸でした。